Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

3月24日活動予定

【次回(3月24日)CEC活動予定】

TOPIC:Examination(試験)

1. What image are you in mind when you hear the word “examination” ?

2. Do you have any unforgettable memories related to examination ?

3. What are some benefits or challenges of examination ?

4. What advice or quotes would you give to exam takers ?

5. If you were to express the meaning of examination in one kanji, what would it be ?

 前回、酒井さんの合格通知には感慨深いものがありました。とともに、毎年くり返される「受験シーズン」を通じ、たくさんの受験生がその結果に一喜一憂するだけでなく、受験勉強から多くを学んでいるのではないかと思います。個人差はありますが、知識だけに止まらない、その後の人生の糧となるようなものを得る受験生も決して少なくないと私は思います。かつては「受験戦争」という言葉に代表されるように、受験を害悪視する向きも根強くありましたが、それも試験形式の多様化とともに少しずつ変わってきています。みなさんにとって、「試験」はどんな存在でしたか?時の流れとともに、その存在は何か変わりましたか?「受験」に限らず、考えようによっては、私たちの人生は折々の有形無形の試験の連続ともいえます。「就職試験」「資格試験」などの「公の試験」は言うに及ばず、少し極端かもしれませんが、ある意味で、「結婚」などは異性に試験されているといえなくもありません。次回は、「受験」はもちろん、広く深く「試験」についての経験などを語り合いながら、その意義にもふれていけたらと考えています。

 

【今後の活動予定】☞ 4月7日(日)  

 

 

2月25日活動報告

【2月25日(日)CEC活動報告】

<参  加  者>4名(男性2名 女性2名)内田さん・酒井さん・長瀬さん・小野

<活動時間>10:00~11:30

<活動形態>Zoomミィーティング

 何をおいてもおめでたい酒井さんの進路決定からスタートしたCEC。報告される酒井さんの口からは、新たな決意あふれる、若々しいお言葉が続き、改めて本当によかったと一同笑顔になりました。私自身、気にはかけていながら、自分に経験のない大学院受験。想像できないデリケートな問題であり、ただ心の中で祈るのみでしたが、酒井さんのさらなる清々しさに接し、持ち前の勤勉さが院でさらに花開くものと確信しています。オリエンテーションはオンライン、アバターも登場。早速に大学時代とは一味違う大学院生活をスタートされているようですが、何事も経験。次のステージに向かい、実りある新生活に期待しています。私は自分への「お年玉プレゼント」として購入した「75インチテレビ」とのエキサイティングな日々をお話しました。友人宅の居間で見かけた同サイズのテレビ。よく「テレビは部屋の大きさに合わせた購入を」みたいなことがいわれますが、彼の自宅の居間にどんとかまえるテレビはダイナミックながら、何一つ違和感なし。さらに、見るほどに、室内を優雅にしてくれていることがわかり、私は「令和6年正月は大型テレビ三昧」を期して、購入を決意。結論からいえば、私には大正解。とくに、撮り貯めた洋画の字幕、また、スポーツ中継の迫力、You Tubeでのお気に入りなどを見ていると、数時間があっという間。かつての“テレビっ子”が“テレビおやじ”になって帰ってきた感じです。画面の迫力は室内をいつもシアターのように彩ってくれて、心はゆったり。ただ、慣れは怖いもので、購入当初の感激は少しずつ薄れており、「今度買うときは85型」などと思ったりしています(まちがっても、家族にはいえませんが…)。例会では「個性」についてのイメージからスタート。キーワードとして、equality,difference,advantage,uniqueness,originality などが挙がり、そのすべてがポジティブで、互いに尊重すべきものというイメージでした。酒井さんは、しばしばステレオタイプでとらえられがちな「大阪人」を例に、その同質性を認める一方、個々の家族はもちろん、その属する集団や環境、さらにその組み合わせにより、「個人の数だけ個性がある」ことを具体的に話されました。私は「個性(individuality)」をその語源なども踏まえ、「個人と切っても切れないもの(=impossible to divide)」と考えているので、少し何か、どこか変わっている程度で「個性」と騒ぎ立てる風潮には疑問を感じています。それは個々の人間(性)の核となるもので、その人を最も特徴づけるものであり、隠そうと思っても、知らず知らずのうちにあふれてしまうようなものだと思います。また、「個性(individuality)」と「適合(conformity)」は軽重つけられるものではなく、「共存(coexist)」できるものという意見でまとまりました。一方、時代や教育などによる意識の差があり、昭和世代は「適合(集団)あっての個性(個人)」という意識が今も強い気がしました。そこに「昭和の学校教育」の影響が色濃く出ていることは明らかで、話し合いでは個々の学校時代の話でけっこう盛り上がりました。酒井さんは、中学校(管理教育)から高校(自由教育)では急激な変化に見舞われ、高校入学時は学習へのモチベーションを一時見失うほどだったそうです。多くの点で、教師からの「上意下達」がメインだった中学校と異なり、校則なども生徒で話し合うなど、「上意≒生徒の自主性」だった高校は、中学時代の拘束から一気に解放された酒井さんには、その自由を享受し、自身の個性を発揮するには少し時間を要したようです。それでも、当時少しずつメディアに取り上げられ始めたLGBTの流れを汲むかのごとく、「制服自由化」を享受する生徒たちをごく当然のものと感じられた彼女は、当時の「個性感覚」においては、時代の最先端だったのではないでしょうか。一方、大学空手道部で「適合」を越えた「ヒエラルキー」に過剰適応していた私は、学校現場に入り、いきなり「個性推進」の先導役となり、本当に戸惑いました。まず自分が「自己表現」できる主体として、生徒の前に立つ。幸い「英語科」は「コミュニケーション」というコンセプトを浸透させていく過渡期にあり、私はその流れに乗って、教科を通じ、自身の個性を磨いていきました。23の春の自分から想像もつかない自分になれたのは、仕事を通じ、「個性」という言葉の意義を周囲の人たちと追い求めつつ、よき人、よき環境との出会いを重ねてこられたからです。この齢になり、そのありがたさを思わずにおられません。とはいえ、21世紀初頭に「個性化教育推進校」に勤務した折り、「個性発揮」をあまりに強力に推進したためか、少なからぬ生徒がそのプレッシャーに萎縮していたことも思い出されます。「個性と没個性」は紙一重で、「個性と適合」のバランス感覚は不可欠です。また、某学校では「自分勝手(selfishness)」を「個性」と言い張る生徒、さらに、その保護者に辟易とさせられたこともありました。個性は尊重されるべきものですが、バランス感覚を著しく欠いている人が少なくない昨今、「社会規範(social norm)」などの歯止めもまた不可欠。個性を集団との共存共栄はやはり難しい面もありますね。それでも、長瀬さんのご意見にあった通り、SNSなどの「自己表現」の場が広がった昨今、個性を埋もれさせていくには惜しい時代となりました。できれば、社会還元や社会貢献にもつながるような心豊かな個性が広がっていけばと思います。「個性を漢字一字」にすると、内田さん(創)、酒井さん(多)、小野(独)が出ました。さらに「創造(creativity)」「多様性(diversity)」「独立(independence)」をイメージ。私は「独自(originality)→独特(speciality)→独立(independence)」を「個性獲得3ステップ」として紹介させていただきました。今回も個々の経験も交え、楽しくチャットできました。

 

 

2月25日活動予定

【次回(2月25日)CEC活動予定】

TOPIC:Individuality(個性)

1. What image are you in mind when you hear the word “individuality”?

2. Do you think individuality is more important than conformity ?

3. What are some benefits and challenges of individuality ?

4. How does individuality shape your identity and personality ?

5. If you were to express the meaning of individuality in one kanji, what would it be ? 

 前回、友の多くは「共通→共感→共有→共鳴」という過程を経て、「親友」になるのではないかと話させていただきました。キーワード「共(sharing)」を抜きに、「友情」は語れません。「親友」にポジティブな漢字を充てれば、「心友」「信友」「真友」「伸友」「進友」「清友」「深友」などがイメージされる一方、ネガティブな漢字を充てると、「臣友」「振友」「震友」「針友」「侵友」などがイメージされ、友が私たちに及ぼす影響は看過できません。また、ここで挙げた「ネガティブな友」は、今風にいえば、「マウントを取りに来る」ことも少なくなく、友が一転、厄介な存在になることも。まとめではその辺りの話が出て、相手の「個性が強すぎる」ことがときに友だち関係を躊躇させる一因になるという意見も。ずいぶん前から、教育界はもちろん、実社会において、さかんにいわれている「個性」の大切さですが、その受け止め方には、個々の温度差があるばかりか、そもそもその「定義」にばらつきがあるように思います。次回は、古くて新しい言葉「個性」について、個々の切り口から、堀り下げていきましょう。

 

【今後の活動予定】☞ 3月10日(日)  

 

 

2月11日活動報告

【2月11日(日)CEC活動報告】

<参  加  者>3名(男性2名 女性1名)内田さん・小枝さん・小野

<活動時間>10:00~11:30

<活動形態>Zoomミィーティング

 オープニングは小枝さんの「宇宙航空研究開発機構JAXA)」の小型無人探査機「SLIM(スリム)」の日本初「月面着陸」の話題。誤差100メートル以内のピンポイント着陸の成功の裏では、電機大手から玩具メーカーに至るまで日本企業が結集。国内では今後、ロケットや探査機の打ち上げが続々と予定されており、それらに伴う雇用創出やロボット開発など、宇宙ビジネス飛躍へ期待が高まっている現状を聞きながら、個々の幼少時の「月面着陸」についての思い出等を交流しました。内田さんは「日本語教師」としての「模擬授業」で最近、「一つの説明に一つの解答」という傾向が強い外国人学習者と、「一つの説明からその周辺のことも考える」傾向がある日本人学習者とのちがいを痛感されていました。彼が担当されている外国人学習者の現状を十分把握しないままに、早計なことはいえませんが、そこには以前「日本人に特徴的なメンタリティ」として話題に上った「以心伝心」「腹芸」に相通じるものがあるのではないでしょうか。「外国語学習と国民性の相関関係」という視点は、今後のCECのトピックにもつながりそうですね。内田さんの話題はさらに「実践的コミュニケーション能力育成のための外国語教育」へと広がり、小枝さんから「高校時代に学習した文法事項の中には、使うことをためらうものもある。たとえば、三つの使役動詞(make, let, get)をより適切に使おうと思うと、二の足を踏んでしまう」という意見があり、一生懸命に覚えた文法事項がかえって、実践的コミュニケーションを思い止まらせてしまう例は枚挙に暇がないという話で盛り上がりました。内田さんは「教師のより少ない説明で、生徒のより多い表現(the  less explanations, the more expressions)」を標榜され、文法事項がよりシンプルになるように腐心されてみえますが、そのためには学習者にはいわゆる「一を聞いて、十を知る」ような資質を期待したいところで、その点ではアプローチすべき課題は少なくないと感じました。いずれにせよ、内田さんの「模擬授業シリーズ(?)」は毎回外国語学習に関するさまざまな問題提起につながることばかりなので、今後さらに期待させていただきたいです。小休止後、今回のトピック「友だち(Friend)」のイメージから交流。小枝さん、内田さんともにポジティブな単語や表現が続出。とりわけ、小枝さんの「人生を彩る(color my life)」ために不可欠な友だちの存在感は印象深かったです。一方、私は「朱に交われば赤くなる」がごとく、自身の中学時代が友だちによって少なからず影響されたので、そのネガティブな一面にふれました。自身の体験を含め、学校現場においても、「思春期」における友だちの存在は大きく、それは中学時代はもちろん、後々に大きな影響を及ぼします。十代の“若気の至り”は「自己責任」だけでは片付けられない側面が多く、とてもデリケートな問題だと思います。「友だちとの最も印象深いエピソード」では、小枝さんは大学時代以来の親友との「東京旅行」について話されました。共に義父母の下での長年にわたる家庭生活にあり、わかり合えることが多く、それが付き合いの一つの要になっているとのことでした。内田さんも「学生時代の友人との10日間旅行」を通じ、今も交流が続く貴重な縁を育まれた様子を話されました。私は小学生時代、近隣家庭で行っていた「自宅誕生会」の思い出を紹介させていただきました。その最大の特徴は、各家庭でふるまわれた「おふくろの味」。わが家では「茶碗蒸し」「ちらし寿司」が定番で、友人に評判だったその味は私の自慢でした。そこで交わされた「誕生日プレゼント」はささやかなお菓子か、文房具。誕生日ケーキもない、ただのおしゃべり会でしたが、友人が一堂に会し、食事を囲む楽しさは今も鮮明に覚えています。毎回“オチ”は、誕生日プレゼントを手にした母の一言。「みんな、勉強してほしいんだって」。「友達から学んだ教訓」では、小枝さんから「明朗で学力優秀だった友人の教訓」からスタート。その友人は唯一の弱点だった「運動」で、校内マラソン大会に向け、一人コツコツと自主練習。大会では堂々の3位入賞を果たし、小枝さんたちを大いに驚かせたそうです。日頃からその言動で周囲をポジティブにされていた友人ですが、この快挙に「努力は報われる(Great efforts pay.)」を痛感された小枝さん。一方、後年教師をされていた友人が病を得て、55歳で急逝されたことを知り、人生の不条理も感じざるを得なかったそうです。私は中学時代、温厚で誰からも慕われる柔道部主将だった友人が、夏休み以降急に学校に来なくなり心配していたところ、彼が白血病だと知ったときの衝撃について話させていただきました。PTAが校内外に向け、献血の呼びかけをして、多くの血液が集まったものの、彼はまもなく亡くなり、私は人の命の儚さに言葉がありませんでした。とともに、当時自由気ままに振る舞っていた私は「こんなことでいいか?」と自問自答するきっかけをいただきました。それほど親しかったわけではないのですが、彼は私に人生の教訓を授けてくれた、かけがえない友人の一人だと思っています。「友だちに関する箴言」では、小枝さんから「真の友人は財産(A true friend is the best possession)」が出され、「今は新たな友を作るよりも、ささやかな毎日を楽しく語り合える旧知の友人を大切にしたい」という話も。一方、内田さんから「真の友(true friend)」のご自身の定義は明確ではないが、家族とは異なる存在として、「とにかくふれあえる(just keep in touch)」ことが大切だというご指摘がありました。いずれにせよ、話し合いが深まるにつれて、私たちの世代における「友だち」は、「互いの何かを学び合う存在」から「今日まで自分が培ってきた価値観を共有し合う存在」に、友だち関係も「広げる」から「深める」になりつつあると感じました。今風にいってしまえば、友だちも「断捨離」の時代に入りつつあるのかもしれませんね。

2月11日活動予定

【次回(2月11日)CEC活動予定】 ☞ 2月11日(日)午前10時~11時30分

TOPIC:Friend(友だち)

1. What image are you in mind when you hear the word “friend” ?

2. What was your most impressive episode with your friend ?

3. What was the most valuable lesson you learned from your friend ?

4. Do you have any favorite quotes related to friend ?

5. If you were to express the meaning of friend in one kanji, what would it be ?

 前回「家族」について交流するうちに、酒井さんのご家族と酒井さんのあるお友だちとのかけがえのない絆に、メンバー一同心を揺さぶられました。私は「友だちから家族」というお話から、そもそも「友だちと家族はどう違うのか?」と思うに至り、今回のトピックを「友だち(Friend)」としました。思い起こせば、小学校入学時「一年生になったら(×2)、友だち百人できるかな」という、子ども心にも「とてつもない歌」がありました。この歌は日本の教育はもちろん、日本の対人関係の一端を表しているように思います。すなわち、長じて就職すると、「名刺」をばらまき、人つなぎに徹する日本的コミュニケーションの根本には「友だち百人」の精神があるように思えてなりません。もちろん、友だちはいいもので、友だちの数だけ、人生が豊かになるといえなくもありません。親友であれ、悪友であれ、付き合いが広がり、深まれば、学ぶことは必ずあるものです。家族は必然の存在、友だちは偶然を必然にする存在ともいわれますが、個々の好みや判断で選択の余地があるのが友だち。次回もまた楽しいチャットになりそうですね。

 

【今後の活動予定】☞ 2月25日(日)  

 

 

1月28日活動報告

【1月28日(日)CEC活動報告】

<参  加  者>4名(男性2名 女性2名)小枝さん・酒井さん・内田さん・小野

<活動時間>10:00~11:30

<活動形態>Zoomミィーティング  

 令和6年2回目のCECは、かねてからの私の希望で、日曜朝スタート。土曜から引っ越した(?)初日は、小休止を入れる時間に少なからず違和感があり、図らずも長年しみ込んだ習慣の重さを実感することに。それでも、例会そのものはいつものように生き生きと意見が行き交い、充実した90分間になりました。近況報告は内田さんの「日本語学校における模擬授業報告」から。4名の外国人学習者を前に、これまでの成果を発揮すべく、入念な準備で臨んだものの、計画と実践とのちがいには少なからず戸惑いもあったとのこと。「教える側は言葉少なく、簡単なほどよい(The lesser words, the simpler ways, the better.)」と心得ながら、なかなか思うにまかせない指導の難しさを実感されたようでした。年が明けて、卒業がいよいよ現実味を帯びてきた酒井さんは多忙ながら、精力的な日々を過ごしてみえました。ご自身が主催されているサークルの年度をしめくくるイベントへ向けた準備から、学生でフリーカメラマンをしているお友だちとのジョイントによる「写真教室」で、校内の他学部の学生も招待して、写真の専門知識を英語で紹介するイベント共催まで。英語を思う存分に駆使して、活躍の舞台を広げてみえる酒井さんのあふれるエネルギーと、何より若さは、還暦過ぎのシニアには羨望の的です。今後もさらなる元気をいただけるお話をよろしくお願いします。小枝さんは「冬場のバラの手入れ」について話されました。酷暑、暖秋のために、春の開花の遅れが懸念されたバラですが、厳冬を迎えたことで、とりあえず一安心。「冬眠(winter nap)」によって、成長が促進される期待がふくらみ、その手入れにも力が入るとのことでした。小休止後は「家族のイメージ」からスタート。内田さんは、一緒にいる時間の長さというより、「とにかくふれあうこと(just keep in touch)」と返答。とにかく朝食と夕食を一緒に摂る。そんな何気ない習慣こそ、家族をより家族にしていく。さらに、家族の核となる母親の存在(奥様への労い)についても話されました。酒井さんは「安全で(safe)快適で(comfortable)温かい(warm)」と即答され、家族にはポジティブなイメージしかないともいわれました。正月に「家族スキー旅行」に行かれるほど和やかな酒井ファミリーの雰囲気そのままのお答えに、私たちも思わず表情が緩みました。一方、小枝さんから「家族は最小の社会的グループ(the minimum social group)」というお話があり、私はそれを受け、「家族といえば、子ども(のしつけ)」と一言。もちろん、お子さまに恵まれないご家族や、いわゆる「収入2倍、子どもなし(Double Income No Kids)」、さらに「同性カップル」など、家族の多様性を認めた上で、しかし、私は家族にはやはり、立派な社会人への入口としての「しつけ」を期待したいのです。家族の多様性については、最新の学校教育を受けてみえる酒井さんからは寛大なご意見をうかがい、世間の流れを痛感するとともに、過日に教え子がパートナーとともにパリ在住していた様子を思い出し、自分が時代に取り残されているような感じもしました。「家族ドラマ」では、内田さん(Full House)、酒井さん(Modern Families)と、それぞれに、英語学習とアメリカ文化等をシンクロさせて学ばれており、さすがだと思いました。ドラマでは典型的なアメリカ家族が描かれ、「アメリカ的家族愛」がやや誇張されているきらいがあるそうですが、日本の家族とも相通じる問題をいくつも抱え、それらをクリアしながら、絆を深めていく家族の姿には共感するところが多々あったとのことでした。さらに、小枝さんは「一つ屋根の下(フジテレビ系)」、私は「サザエさん(フジテレビ系)」を紹介。前者は「兄弟と妹」による葛藤と家族愛に、後者は「伝統的な日本の家族への郷愁」に心動かされます。幼少時に大家族で育った私などは、家族はそういうものという意識がこの歳になっても色濃く残り、「ホームドラマ」への郷愁も人一倍強いと思います。「家族のエピソード」では、今までのCEC以上に、個々のプライベートの一端を聞く機会を得て、お互いへの親近感が深まりました。そんな中、メンバー全員の耳目を集めたのは酒井さんのエピソード。小学生の彼女の健気な思いに応え、彼女の気持ちを何よりも大切にされたご両親。学校や社会が目を逸らした事実を真正面から見据えたばかりか、そこに慈愛に満ちた温かい手を差し伸べられ、長き年月にわたり、新たな家族に同じ愛情を注ぎ続ける。思いも寄らないお話に接し、私は言葉を失う一方、これぞ、マザー・テレサの名言「強い愛は分け隔てせず、ただ与えることです(Intense love does not measure, it just gives.)」そのものだと得心しました。酒井さんはそんなご両親の言動を通じ、身の回りの人たちへの「感謝の念」を学んだといわれましたが、それは私自身が学んだり、教えたりしてきた感謝の念と比べ、どうなんだろうと思うと、自分が少し小さく感じられました。「家族の意味を漢字一文字で」で出たのは、内田さん(信)、酒井さん(愛)、小枝さん(礎)、小野(真)。酒井さんはもちろん、他のメンバーもそれぞれ発表された「家族エピソード」からイメージされる漢字が並び、改めてみなさんの人間性の一端にふれるとともに、家族が自分を映し出し、自分が家族を映す出す鏡になっているのだろうと思わずにおられませんでした。そんな中でも、酒井さんの家族エピソードと選ばれた漢字ほどすんなりと私の心に落ちるものはなく、折々に「家族の多様性」を口にしてきた私ですが、今回「家族の深さ」を痛感するとともに、「家族って、何?」と改めて問題への入口に立った思いです。家族は世につれ、世は家族につれ。人間にとって、切っても切れないのが家族。今後も折々に、家族(周辺)のトピックを取り上げながら、人間や社会の核心に少しずつでも近づけたらと思います。

1月28日活動予定

【次回(1月28日)CEC活動予定】☞ 1月28日(日)午前10時~11時30分

TOPIC:Family(家族)

1. What image are you in mind when you hear the word “family” ?

2. Do you have any favorite dramas, movies, songs, etc. about family ?

3. What was your most impressive episode in your family ?

4. What was the most valuable lesson you learned from your family ?

5. If you were to express the meaning of family in one kanji, what would it be ?

 前回「コミュニケーション」について、思いがけず話題が広がりました。「コミュニケーションは初めに自分ありき。さらに、『自分→自発→自信』のプロセスを踏んでこそ、とくに、『自信』を身につけてこそ、コミュニケーションは広がり深まる」と私が言わせていただくと、内田さんから「自信を促す自己肯定感(self-affirmation)の大切さ」の指摘があり、酒井さんは「5~10年前だったら、『自分が好き(I love myself)』とはとても言えなかったが、今は自己肯定感とともに、『自信』を持って、そう言える」と笑顔で語られました。その源には、周囲との豊かなコミュニケーションを通じ、少しずつ、しかし、着実に培ってきた自信があったでしょう。一方、そうした自信を育む内面的な成長は、心の土台となる「家族」の存在を抜きには語れないと私は思います。コミュニケーションの土台となる「話し方」に始まり、話す内容から諸々に至るまで、思い起こせば、私たちは陰に日向に、家族の影響を受けてきた自分を自覚せざるを得ません。次回はその「家族」から、「家庭」のあり方まで自由闊達に交流しましょう。

 

【今後の活動予定】☞ 2月11日(日)午前10時~11時30分