Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

5月11日活動報告

【前回(5月11日)CEC活動報告】
<参  加  者>2名(男性1名 女性1名) 鷲見さん・小野
<活動時間>13:00~15:15
<活動場所>ぎふメディアコスモス 2Fつながる読書の部屋

1.ペア・チャット ☞80分

1)最近の私の英語(学習)エトセトラ
2) 昨今、最も印象に残っている出来事・人物・番組・記事・スポーツなどは?
3)お好きなトピックで何なりと心行くまでどうぞ。

 他メンバー来訪を待ちながらのぺア・チャットは、互いの近況報告に始まり、阿吽のやりとりで会話を楽しみました。CEC前代表者 吉田さんと3人で活動していた当時の話もかなり盛り上がるとともに、吉田さんがお休みされて半年余を経た昨今、参加者がレギュラー化してきたので、サークルの活動内容や持ち方など、改めて検討すべきかもしれないという結論に至りました。「参加自由」とはいえ、参加されるメンバーの方は「より多くの方々と、より豊かな(英語による)コミュニケーションを」との思いで時間を割いて出かけてみえます。今しばらくサークルの動向を見極めた上で、今後は以前のような「メンバー制」に戻す、もしくは、「事前出欠確認」をお願いするかもしれません。その節は「メンバー希望の有無」とともに、毎回「事前出欠確認」をメールにてお願いすることになると思います。ご理解とご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。

2.“Recent English Topic”コーナー
 テーマ:「小学校英語教科化」に思う

 ペア・チャットで存分に口慣らしできたこともあり、本テーマに向けたシリアスな話し合いもまた間断なく、充実しました。お互いに意見の言いっぱなしにならないように、以下の3つの観点に絞って、個々の体験も交えつつ、意見を交流しました。

①Teachers(先生)
 ネイティブが「ALT」として、日本人英語教師をサポートしていく現状を維持、さらにそれを改善させていく方向に異論はないものの、二人ともに「学級担任」が進めていくのはいかがなものかと考えました。若い世代を中心に、英語を話すことには抵抗感がない教師も増えてきたとはいえ、それがそのまま英語を教えるスキルに昇華されるには、かなりの経験を要するはずです。音楽や理科など、専科になって久しい教科もある中、英語もそうした専科として位置づけ、専任教師による指導法の深化補充を進めていくべきではないかという意見にまとまりました。それらは学級担任の英語指導を否定するものではありません。というより、英語指導にも熱意を持つ学級担任にはぜひ、専任教師に準ずるサポートをお願いし、場合によって、専任教師へ移行していただく。そうした制度上の過程もまた保障していくべきでしょう。一方、英語指導を負担に感じてみえる学級担任は、それぞれの専門性の活かせる教科にこそ専念していただき、多忙な学校現場において、多くの仕事が少しでも効率よく循環する仕組みづくりが期待されます。

②Evaluations (評価) 
 ゲームや歌など、「親しむ英語」「楽しむ英語」を推進してきた、従来の小学校英語教育。それは英語に「興味関心」が持てる子どもの数が増えればよしとする指導であり、「みんなで英語(活動)を楽しみもう」という、ある意味で「Win-Win(ウィン・ウィン)」の発想に立った指導法でした。しかし、そこに「評価」が加われば、評価基準により、子どもの中に優劣がつくのはもちろん、それが結果的に個々の英語コンプレックスや英語アレルギーを誘発しかねません。表現教科の一つである英語で、コンプレックスやアレルギーにより、個々のポテンシャルが十分伸ばせない、ときにその芽が摘まれるようなことがあってはなりません。学力差がつきやすい「書く力」の評価基準を十分検討するとともに、その指導法にもより創意工夫が求められます。さらに、子ども同士の学びの姿を評価する際に、評価しやすい「話す力」に偏ることなく、「積極的に聴き取る力=話させる力=話やすい雰囲気を作るような聴き方」も積極的に評価するなど、指導の深化補充による発展性のある評価基準に期待します。

③System(システム)
 「小学校英語教科化」の多くの英語教育に少なからず影響を及ぼします。真っ先にその影響を受ける「中学校英語教育」では、小学校英語における評価を十分加味した上で、より適切な評価基準が求められるでしょう。「グローバル社会」の視点を踏まえると、小中連携にとどまらない、高校、大学、さらに企業や社会における英語教育をトータルに考慮する必要があります。今、大いなる時代の転換点に立ちました。