Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

6月29日活動報告

【前回(6月29日)CEC活動報告】
<参  加  者>5名(男性4名 女性1名)今村さん・徳丸さん・鷲見さん・若泉さん・小野
<活動時間>13:00~15:50
<活動場所>ぎふメディアコスモス 2Fつながる読書の部屋

1.ペア・チャット ☞20分×3

1)昨今、最も印象に残っている出来事・人物・番組・記事・スポーツなどは?
2)お好きなトピックで何なりと心行くまでどうぞ。

 今回は今村さんが初参加され、既知の徳丸さん、若泉さん、私はもちろん、鷲見さんとも、おしゃべりを楽しまれました。ペア・チャットは、「20分バージョン」で全員と行いましたが、私はそれぞれに楽しく、また、役立つ貴重なお話をいただき、精一杯英語を駆使してお話させていただきました。若泉さんは、ご自身がマネジメントをされているサークル仲間との「韓国旅行」におけるエピソードを話されました。「ボランティア・ツアー・コンダクター」の難しさから「サークル・メンバーのあり方」まで、体験談だからいえる説得力あるお話は、私自身の今後のサークル・マネジメントに向けても、示唆に富むものばかりでした。メンバー募集においては、メンバーのみなさまのご意見も仰ぎながら、「英語でおしゃべりを楽しむ」というサークル発足時の原点から決してそれないように、随時「サークル・ポリシー」を見直すつもりです。徳丸さんは、水仙あふれる寺院の景観に始まり、JR岐阜からバスで40分の板取村における鮎料理のお話に至るまで、今の季節感たっぷりのお話をされました。私自身、他県の友人を岐阜に迎えた際に、「鮎の甘露煮」を所望された経験があり、また、かつてわが家を新築していただいた郡上郡大和村の大工さんが、折りに触れ、「板取やな」へ招待してくださった経験もあり、鮎を肴(さかな)に、会話がはずみました。「岐阜の名物&名産」となると、灯台下暗しというわけではありませんが、私自身はなかなか会話が進みません。岐阜の歴史となると、道三・信長を中心とした戦国時代の知識や情報を英語でやりとりすることが多く、新鮮味には欠けることもあります。しかし、互いに思い入れのある体験があり、それらがリンクしていると、思いの外、会話はできると実感しました。鷲見さんとは、いつものように和やかなウォームアップをした後、私が過日NHK総合テレビで偶然に観た「クローズアップ現代+」の「消えた留学生問題」について、話し込みました。「留学生30万人計画」を掲げる日本は今、東南アジアから多くの留学生の受け入れる一方、その受け皿たる日本語学校、専門学校や大学などには多くの重層的な問題があり、少なからぬ留学生が学習はもちろん、日常生活においても、苛酷な現実にさらされています。「学生」とは名ばかりの、「長時間低賃金労働者」として日本社会の底辺に位置づけられることも。街頭でインタビューを受けた一人の利発そうなベトナム人留学生は「日本のイメージがまったく変わりました」と静かに語っていました。その穏やかな口調に、日本人の事の深刻さが色濃くにじみ、日本人の一人として、怒りを禁じ得ませんでした。一方、留学生失踪問題の加害者ともいえる東京福祉大学元総長のオフレコは、まさに耳を疑うものでした。「他校に先駆け、留学生をどんどん受け入れれば、お金がガバチョガバチョ入る…」。それを、会議参加者の同意を促すかのように、誇らしげに話している元総長は、音声だけで唾棄すべきものでした。理想と現実というにはあまりにも苛酷な留学生の実態に、移民政策も含め、国のあり方が今、強く問われていると実感しました。一方、「都道府県」レベルでは、北海道・東川町にある旭川福祉専門学校が今春、介護福祉科に26名の留学生を受け入れ、町と留学生双方にメリットがある、いわゆる「ウィン・ウィン(Win-Win)」のシステムを模索しています。町は留学生が介護を学ぶ2年間を対象に「返済不要」の560万円の奨学金制度を導入。本制度を活用する留学生の一人は「1日10時間~11時間勉強しています。毎日楽しく過ごしています」とにこやかにインタビューに答えていました。彼らは卒業後、5年間の東川町介護事業勤務が義務付けられてはいますが、学校での学びを現場での実習で確かなものにでき、学校と違った意味で、有意義な時間になるでしょう。こうした「人材育成を通じ、人材不足を補いつつ、将来的な国際貢献につなげていく」ような有機的なサイクルを定着させていくことこそ、「超少子超高齢化」をはじめとする、困難極まりない諸問題に向き合わざるを得ない今後の日本の国のあり方ではないでしょうか。一つの番組で、正邪の両極を観られて、日本社会の現状から、今後進むべき将来像までが見通せた気がしました。