Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

9月14日活動報告

【前回(9月14日)CEC活動報告】
<参 加 者>6名(男性3名 女性3名)加納さん・川那辺さん・鷲見さん・永田さん・徳丸さん・小野
<活動時間>13:00~16:00
<活動場所>ぎふメディアコスモス 2Fつながる読書の部屋

1.アイスブレイク&ペア・チャット

1) 昨今、最も印象に残っている出来事・人物・番組・記事・スポーツなどは?
2)お好きなトピックで何なりと心行くまでどうぞ。

 9月半ばとは思えない猛暑で、室内も暑かったこの日、活動もホットでした。
13時に、川那辺さん、鷲見さん、私の3人でスタートしたサークルは、初対面の川那辺さんと鷲見さんがとても和やかにおしゃべりされて、まもなく、個々の趣味に話が及んで、それぞれに興味深いエピソードを語っていただくことができました。川那辺さんは「俳句」「日本語ボランティア」について話されました。私自身、叔父が退職後に地元の公民館で「俳句教室」をまかせていただいていることもあり、「いつか俳句を」と思っているので、俳句のあれこれは実に楽しく聞かせていただきました。「日本語ボランティア」については、高校教諭だった経験を活かし、細部は英語を交えつつ、オーダーメイド&ボランティアで教えてみえる様子に「草の根国際交流」の一つの望ましいあり方を垣間見る思いがしました。鷲見さんは過日の「伊吹山登山」で出会った自然について話されました。登山前に期待していた花があまり咲いていなかったため、少し拍子抜けされた面もあったようですが、「夏山登山」の醍醐味は堪能されたようです。少し先の話になりますが、私自身は「紅葉の金華山」にでも登ろうという気持ちになりました。お二人の趣味の話が一段落した後、川那辺さんに現役当時の「高等学校の英語教育事情」を聞いた私。いわゆる「指導において、文法が先か? 会話(≒コミュニケーション)が先か?」という質問をさせていただいたところ、80年代半ば「文部省(当時)」通達が、高等学校においても「コミュニケーション能力重視」に移行していったことがうかがわれ、一方で、当時の学校現場の教える側の戸惑いが少なからずあったとわかりました。さらに、超進学校から指導困難校に至るまで、さまざまな教育現場にみえた川那辺さんのエピソードから、いわゆる「文法重視の受験英語」が日本の学校英語教育では確固たる位置を占めていた、また、今なお占めていると痛感しました。そして、「大学受験」のあり方が変わらなければ、「コミュニケーション型英語教育」など到底実現できないと再認識しました。今、2020年度から始まる「大学入学共通テスト」で導入される英語の民間検定試験が問題となっています。本番へ向けた取り組みが進む中、国立大の足並みが揃わないどころか、「地域格差」など「公平性」の課題などを理由に、有力大にも成績の活用を見送る動きが続出しています。「当事者」である受験生にも「中止」「延期」の声が渦巻き、「初めに制度ありき」と思われるこの受験改革は先行き不透明と言わざるを得ません。「グローバル時代」見据えた英語教育問題は一筋縄ではいきませんね。

2.“Breaking English News”コーナー
 テーマ:Bullied kids of higher risk of mental health problems.

 スタートで加納さんが「いじめ」はもちろん、年間3万人台を推移している日本の自殺者の問題に言及されて、大人社会にも渦巻く「いじめの構造(含む、各種ハラスメント)」が、子ども社会にも暗い影を落としているとのご指摘をいただきました。社会的弱者への無理解や不寛容も、いじめの精神構造との類似性を見ることができ、いじめ問題にはミクロとマクロの視点を同時に、また交互に持つことが求められると実感しました。いわゆる「いじめ自殺」のたびに組織されて、その経過報告などを担う「第三者委員会」にも話題は及んで、真相究明になかなか至らない現状を鑑みると、いじめは「予防」こそがまず急務であるという認識をシェアすることができました。そのためには、学校はもちろん、教師の指導をサポートできる立場にある「スクール・カウンセラー」「臨床心理士」など専門職の立場と権限がより保障され、ケースによっては、最悪の事態を回避するために「警察」の積極的介入も止むなしという意見もありました。また、各機関の個々の職責をより明確にして、その権限をもとに、その責任を最大限果たしていく。そうした責任ある分業体制こそ必要だという意見、加害生徒の背景に「家庭内虐待」をはじめとする問題が潜んでいることも少なくなく、そのケアなしに問題の根本的な解決は困難だという意見、被害生徒に「自己肯定感」の持てるような何かを見つけさせながら、いじめに対する耐性を少しずつ身につけさせられるような、学校内外の仕組みに言及する意見もありました。