Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

9月28日活動報告

【前回(9月28日)CEC活動報告】
<参 加 者>6名(男性3名 女性3名)加納さん・川那辺さん・鷲見さん・三宅さん・徳丸さん・小野
<活動時間>13:00~16:00                                                                                 <活動場所>ぎふメディアコスモス  2Fつながる読書の部屋

1.アイスブレイク&ペア・チャット

1) 昨今、最も印象に残っている出来事・人物・番組・記事・スポーツなどは?
2)お好きなトピックで何なりと心行くまでどうぞ。

 9月23日(月)秋分の日、JR岐阜駅ハートフルGで行われた「英語落語」に出かけました。会場は留学生をはじめ、外国人観客も多数来場しており、「落語」ならぬ”Rakugo”の裾野の広さを感じました。二人の落語家の演目はもちろん、進行からラストのワークショップに至るまで、すべてが英語で構成された2時間イベントはノン・ストップの「英語漬け」。しかし、会場は終始、国籍や人種を越え、心から自然な笑いに包まれていました。落語家の方々はそれぞれ、「漢字」「車屋(京都の人力車夫)」を演目に、滞日中の外国人が出会うかもしれない出来事を、独自のユーモラスなテイストをつけて、抱腹絶倒の「英語落語」に仕上げてみえました。ライブの落語を初めて観た私にとっては、それを英語で存分に楽しめたこともあり、これ以上ないファースト・コンタクトになりました。イベント最後を飾る「落語家のワークショップ」では、パキスタン人男性とアメリカ人女性が、即席の「落語講習」をもとに、私たち観衆を笑いの渦に巻き込むサプライズ。お二人の感性はもちろん、外国人ならではの感覚と日本の伝統文化の融合に、改めて落語の奥深さ、また、本物の文化は世界に通じると心底実感しました。「落語は想像の芸術(Rakugo is an art of imagination)」と聞きましたが、活字を疎んじ、画像や映像に依存しがちな昨今の私たちには、落語はある意味かなり新鮮な文化だと思います。落語家の語りと表情、ジェスチャー、扇子だけですべて表現、あとは聴き手の想像力によって、聴き手の数だけ相異なる笑いを誘い、笑いの相乗効果を引き出し、それを会場中でシェアしていく。それは、テレビやラジオ、インターネットのトーク系番組にありがちな、アドリブ風で一過性の笑いとは一線を画する「本物の笑い」であり、日本人が後世に残すべき文化の一つです。私は「英語落語」にそれを強く感じました。折しも、東京五輪に向け、日本中にグローバル化の波が押し寄せていますが、誇れる日本の伝統や文化が、心豊かな国際交流の一役を担っていくことを切望しています。ペア・チャットでは「小泉進次郎環境大臣の注目発言」「在住外国人の子供たちへの日本語支援」について話しました。小泉氏のいわゆる「セクシー発言」は、国内外に大きな波紋をもたらしました。「国連気候行動サミット」という極めてシリアスな場で、唐突に出たこの一言は、同じ場で「気候変動対策」を求めたスウェーデンの16歳少女クレタ・トゥエンベリさんの発した言葉「How dare you !(よくもそんなことを!)」と比べられ、その安直さが批判の的になっています。世界各国の対策を美辞麗句と切り捨て、その無責任さを糾弾するとともに、アスペルガー症候群などのハンディキャップをものともせず、ありったけの言葉で、ありったけの力で、自身のホットな主張をくり返したクレタさんの姿は、多くの人々の胸を揺さぶりました。一方、小泉環境相の一言「セクシー」は「わくわくする」などの意味もあるとのことですが、公人がオフィシャルな場で話す言葉としては少なからず疑問の余地が残ります。その後のインタビューで「真意」を求められた際に「それを聞くこと自体がセクシーじゃない」と答えたことも、自身の発言に対する「説明責任」をどのように考えているのか、政治家としてのあり方を考えさせられました。いずれにせよ、政治家は「何をいうか」ではなく、「何をするか」が問われます。今の立場と責任に見合った活躍に期待したいものです。鷲見さんから出された「在住外国人の子供たちの日本語支援」は、混迷の度を増す日本の教育界の緊急の課題の一つと感じました。外国人労働力を抜きにして立ち行かない今後の日本社会において、本人はもちろん、その家族、とくに未来を生きる子供の教育問題は、日本の政治や経済に与える影響は多大なものがあります。しかし、「いじめ問題」をはじめ、日本人の子供たちにとってさえ、何かと過ごしづらくなった今の日本の学校で、在住外国人の子供たちが生活をしていく苦労は理解し難いものがあります。彼らの自立を促すためにも「日本語支援」が急がれますが、スクールカウンセラーに加え、スクールロイヤー(学校弁護士)の導入も現実化した今、その予算捻出も問題となっています。教育に待ったなし。望ましい仕組みの構築に期待します。