Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

5月22日活動報告

【前回(5月22日)CEC活動報告】

<参 加 者>5名(男性3名 女性2名)小枝さん・鷲見さん・徳丸さん・松本さん・小野

<活動時間>14:00~15:30

<活動形態>Zoomミィーティング 

 「緊急事態宣言要請」が却下されたといえ、岐阜県のコロナ禍は厳しい状況が続いています。JR岐阜駅の構内外では「コロナ自粛」を促す啓発放送が続き、朝から重い気分になります。みなさんも相変わらずの自粛生活にあり、ウォームアップ・チャットでは、不自由に加えて、「健康第一」の規則正しい日々が浮かびました。直後のペア・チャットは「ペア&トリオ」を適宜併用し、「7分間×2回」で進めさせていただきました。私の最初のセッションでは、小枝さん&徳丸さんと「コロナワクチン接種」について、話が盛り上がりました。満を持してスタートしたワクチン接種ですが、その予約方法に始まり、まだまだ試行錯誤が求められそうで、今後改善の余地がかなりあると感じました。2回目のセッションでは、鷲見さん&徳丸さんと、四方山話に花を咲かせました。とくに、過日逝去された田村正和さんの話では、絵に描いたかのような「俳優然り」の生き方、「はまり役」といえる、テレビドラマのキャラクター「古畑任三郎」の思い出話が出ました。殺人事件を軸に展開するストーリーにもかかわらず、犯人との軽妙なやりとり、手に汗に握る駆け引きが何ともいえない味わいを醸し出していた当番組。犯人役には、実力派の有名俳優はいうに及ばず、第1話ゲストの中森明菜さんをはじめ、明石家さんまさんやSMAPのような、折々の旬の方々が次々出演され、ドラマの醍醐味を増していました。海外ドラマとして広く人気を博した「刑事コロンボ」をモチーフとしつつ、あくまでクールで独特な古畑のキャラクターを創り上げた田村さん。そこにあったであろう脚本家三谷幸喜さんとのやりとりは、「男はつらいよ」シリーズにおける、山田洋次監督と渥美清さんとのやりとりに似たものではなかったかと推察します。いずれにせよ、役者と役柄があたかも渾然一体となった「はまり役」を見事演じ切った田村さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。ペア・チャット終了後、5分間小休止をはさみ、トピック・チャットに移行。今回は新たな試みとして「私の好きな英語の金言(My Favorite English Maxim)」を私から紹介させていただき、みなさんからご感想やご意見をいただきました。世代はもちろん、個々のこれまでの人生経験を踏まえ、さまざまな視点からお話いただき、私としては、この金言の意味をより広く深く考える機会を得て、とても堪能することができました。東洋人初のハリウッド・スターとして、その名声を世界に刻んだブルース・リー。人種差別が色濃く残る当時の米社会において、鍛え上げた己の肉体と卓越した格闘技、ワシントン大学哲学科で学んだ知性だけを武器に、日々弛まぬ努力を重ねた彼の残した数々の金言は、私を含む「リー信者」には神の啓示ともいえます。インターネット普及のおかげで、そんな金言の数々に容易にふれる機会を得た昨今、私はそれをしばしば英語学習に取り入れています。英語表現はもちろん、稀代の天才の生き方や考え方を知れることは、私の現在の学びの醍醐味であり、今後も続けていきます。

 

【前回反省と今後のCECに関する提言】 

 これまで“Breaking News English”の話材や「時事ネタ」などのトピックを元に進めてきたCEC。回を重ねる度に、みなさんから活発にご意見をいただけるようになり、今回は私がかねてよりチャレンジしてみたかった「英語の名言シリーズ」をスタートさせていただきました。手始めに私が紹介したブルース・リーの金言では、「ナンバーワン」と「オンリーワン」との考え方(のちがい)をざっくばらんに交流することができ、思いの外に充実した話し合いができたと感じています。スマップの「世界に一つだけの花」にもありますが、昨今日本に広く浸透した「オンリーワン・ブーム」は、学校教育の「個性化教育」も相まって、一人一人がかけがえのない存在としては限りなく尊重されるべきと声高に訴えます。老若男女問わず、その趣旨に異論をはさむ余地はなく、それは「黄門様の印籠」のごとき趣さえあります。一方、日本の経済成長とともに一世を風靡した「ナンバーワン」を口にすることはあまり歓迎されない風潮が年々強くなりました。「ナンバーワンを目ざすところには競争あり。競争あるところには敗者あり。敗者あるところには個人の尊厳を貶める土壌あり」。極論すれば、「ナンバーワン=競争(社会)=悪」という風潮が長じ、小学校運動会の徒競走でかつて「全力でゴールを目ざし走り、ゴール直前で全員ストップ。走者全員がそろったら、全員一斉ゴール」というユニークなレースが行なわれたと聞きます。「勝敗よりも平等」といわれ、1位だった“はず”の走者はどう思うのか。今回のトピックはいつの日にかまたぜひ。