Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

5月20日活動報告

【前回(5月20日)CEC活動報告】

<参  加  者>3名(男性2名 女性1名)長瀬さん・徳丸さん・小野

<活動時間>14:00~15:30

<活動形態>Zoomミィーティング

 今年度の第1回目(4月8日)から、思いがけず1カ月余のブランクに見舞われたCEC。「新学期トピック」として準備した「学校制服」が色褪せて感じられるかと思いましたが、実際にチャットに入ると、いつも通り活発な意見交流ができ、ファシリテーターとしては、安堵しました。というより、メンバー全員がお世話になった「学校制服」について、個々の体験を語ると、世代間の類似点、相違点が浮き彫りとなり、実に興味深い話が次々と出てきました。中学校入学時、周辺の中学校は「ブレザータイプ」が多かった中で、母校が「セーラー服」だったので、とてもうれしかったといわれた長瀬さん。高校入学時、進学先への誇らしさで、制服に愛着を持っていたという徳丸さん。それぞれに「学校制服」にはポジティブなイメージを持たれるとともに、その着用はごく自然で、当たり前なことで、制服の是非を考えるような機会はお持ちではなかったようでした。私もまた、「学校制服」にはずっとポジティブなイメージを抱いていましたが、そのきっかけは、日本テレビの一連の「学園青春ドラマ」でした。とりわけ、前千葉県知事 森田健作氏主演の「おれは男だ!」は、私の「学生服」への憧憬をふくらませ、このドラマの生徒たちのように、制服を身にまとった学園生活を送れる日を、私は指折り数えて待っていました(もっとも、このドラマの舞台は「青葉高校」であり、森田氏(22歳)をはじめ、多くの生徒役は20歳以上でしたが…)。中学校入学時、岐阜駅前の繊維市場に初めて出かけ、母と二人で「学生服」を購入した場面を今でもはっきりと覚えているのは、「当時の私」にとって、「大願成就」した記念日だったからではないかと思う次第です。一方、これほど熱望した「学生服」だったとはいえ、それを21歳(大学2回生)まで着用することになるとは、夢にも思いませんでした。大学入学後、「空手道部員」となった私は、部則に則り、それが義務付けられたのです。キャンパス内を「学ラン」で闊歩し、上級生を見つけるたびに、「押忍」と声を張り上げては、「敬礼」をくり返す私たちは、巷では「黒いキツツキ(black woodpecker)」と呼ばれていたようです。それをあまり快く思わない同期もいましたが、私自身は愛着(?)ある「学生服(学ラン)」着用が延長されたことは、「普段着」に煩わされることがなくて、好都合とさえ思っていました。しかし、21世紀以降、日本の学校教育が「集団教育」から「個性化教育」にシフトしていく過程では、制服は「集団教育」の遺物のように槍玉に挙がった時期もありました。一部マスコミはその時流に乗り、制服の是非を問う論争を繰り広げました。中学校においても、「給食か弁当か?」と並び、「制服やか私服か?」は、国語や英語の授業における格好の「ディベート教材」となり、それは生徒たちが広く学校生活を考えるきっかけにもなりました。授業では、思いがけない生徒からはっとするようなる意見を聞くことも少なくなく、当時私はそれを楽しみにしていました。「学校制服」の是非を問うディベートの授業で最も印象深かったのは、バスケットボール部員だった一人の生徒の意見です。「制服だからこそ、生徒は服装を気にかけないで、同じスタートラインに立ち、そこから自分らしさを表現できる」という私の投げかけに、「ぼくにとっては、真の自分らしさはバスケットボールで鍛えたボディ(ライン)。窮屈な制服なんか着てたら、それを表現できない!」。一気呵成にそう言った後、バスケット部のユニフォームに着替え、クラスメートの前に立ち、「これを制服にして、何か問題ある?これが制服だったら、ぼくはテンションが上がって、勉強もはかどる。みんなも、自分のテンションが上がる制服を自分で決めたら?」。「中学生の本分はあくまで勉強」「ファッションに気を取られていては、勉強が疎かになる」といった、そこまでの話し合いの流れに逆行する「正論」に、私は“一本”取られた、しかし、爽やかで清々しい思いがしました。さらに、自身が空手道に打ち込んでいた学生時代、空手着姿を見れば、相手の力量がだいたいわかったことを思い出しました。言葉でうまくいえませんが、「空手着は多くを語る」ものです。空手着には、選手が流す汗も血も、折々の思いも染み込んでおり、それが時空間を伝わるのです。「空手道」に限らず、スポーツから学術、芸術などにおいても、個々の独自のユニフォームが様になるのは、相応の努力がユニフォームに染み込んでいるからだと私は思います。「学生であれば、学生服」「職業人であれば、職場の制服」が似合うかどうか。さらに、それが最も似合う人物こそ「本物」でしょう。エンゼルス大谷翔平選手などは、その好例だと思います。