Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

8月27日活動報告

【前回(8月27日)CEC活動報告】

<参  加  者>5名(男性2名 女性3名)小枝さん・鷲見さん・徳丸さん・長瀬さん・小野

<活動時間>14:00~15:20

<活動形態>Zoomミィーティング

 お盆が過ぎても、蝉が方々でにぎやかな昨今、まだまだ暑さは一段落してくれません。CECもそんな暑さに負けない熱さのある話し合いができました。近況報告ではまず「顎関節症」の話題が出て、その深刻な症状は想像以上だと実感しました。自分に合ったマウスピース使用も考えなければならない場合もありうると聞き、昨今巷に広がる「スマホ顎関節症」への治療も一筋縄ではいかないと知りました。余談ですが、これを聞いた私自身の「スマホ使用」の可能性も永遠になくなりました。「トピック・チャット」では、6日の近況報告で長瀬さんから紹介していただいた「スティーブ・ジョブズ」の「スタンフォード大学卒業式名スピーチ 第1弾」として、彼がスピーチ内で紹介していた3つの話の中の「最初の話」をテーマにチャットをしました。本文読後の感想としては、小枝さんが子どもの頃、お父さまから聞いてみえた「茄子の花と親の意見は千に一つの無駄もない」という諺をメンバーに紹介。順境はもちろん、逆境さえもすべて無駄にすることなく、自身の人生の糧としていったスティーブの人生哲学への称賛から始まりました。家庭の事情で大学中退を余儀なくされた彼が、それを言い訳にすることなく、自分が真に興味あることを見つけ、それに打ち込む契機とし、成功への階段を駆け上ったという逸話は「学歴(社会)」への一つのアンチテーゼと考えることもできます。一方、彼ほどの才能と努力に恵まれた人間はそうそういるものではなく、平凡な個人にとっての「学歴(academic background)」は未来の可能性を広げるためのパスポートのようなものであり、その有無によっては、人生が少なからず変わっていくという意見が続きました。個々の「学歴観」を交流すると、「大学さえ出れば」という時代から「大学を出れば」とトーンダウンした後、「大学を出ても」という厳しい時代になった日本社会の戦後史を辿ることができました。少子化に対する大学乱立によって、入る大学や学部を選ばなければ「全入時代」といわれる今、大学どころか、大学院の価値さえも下落し、「学歴」という言葉もその意味合いを大きく変えています。「生涯学習」が広く浸透し、「学歴よりも学習歴」ともいわれます。しかし、「学歴」は「卒業校」「卒業学部」だけをいうものではないと思います。大学においては、講義に限らず、キャンパスの至るところ、さらに、地域やアルバイトなどの社会勉強を通じ、多くを学ぶこともあるでしょう。「肩書」だけの学歴に埋もれず、そうした学びの機会を自身の人間的成長の糧とする学生が増えていくことを切望するばかりです。とはいえ、コロナ禍にあり、経済的困窮に見舞われている学生が増えている現状において、スティーブのように「中退」を余儀なくされる学生も後を絶ちません。夢と希望を胸に進学した彼らが十分な知識を得られないままに、志半ばで社会に投げ出されるような悲劇がどうすれば防げるか。「学歴観」は個々のエピソードに始まり、日本の社会問題へと広がりました。

 

【前回反省と今後のCECに関する提言】 

 スティーブのスピーチの最初の話にあるキーワード「点(dots)」。彼が大切にしてきた「点」とは何かをイメージしながら、個々がイメージする「点」を意見交流するうちに、思いもかけない人生哲学にふれることが何度もありました。「過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる」。鷲見さんのファーストコメントは、その後に続く話し合いのとりかかりになりました。後悔を望む人はいませんが、後悔(≒過去)を引きずりがちな私たちは過去とどう向き合っていくとよいか。そこから一歩踏み込んで、「過去の事実は変えられないが、過去の意味は変えられる」という考えから「過去の意味を変えるためには」という課題ができました。長瀬さんから「点とは『今というこの瞬間に、私たちがすること(what we do right now)の一つ一つ』であり、それがきっと過去に意味を持たせることにもつながる」という意見をいただきました。他にも、「点」は「経験(experiences)」や「出来事(events)」などの意見も出て、それぞれに興味深い話を聞くことができました。「3つの○○」とまとめることが好きな私は、この2つの「e」を聞くにつけ、3つ目となる「e」を思い巡らし、みなさんに投げかけました。「その単語のスペリングは … e, f …」。 次の瞬間、「努力(efforts)」とみなさんの機先を制して答えられたのは小枝さん。月並みですが、「努力」を根底に、日々の「経験」「出来事」から多くを学ぶことで、「過去」に意味が生まれ、「未来」も開ける。それこそ「人生」だと私は思います。