Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

8月19日活動報告

【8月19日(土)CEC活動報告】

<参  加  者>6名(男性3名 女性3名)汲田さん・酒井さん・内田さん・徳丸さん・長瀬さん・小野

<活動時間>14:00~15:30

<活動形態>Zoomミィーティング 

 「時間差参加」で初対面のメンバーが多い中でスタートした前回CEC。とはいえ、手短な自己紹介後にはすぐに和気あいあいとなり、お互いの発言への質疑応答も活発で、初対面とは思えない実りある会になったのではないでしょうか。「英語で自由トピック」という初の試みは、個々の何よりの自己紹介にもなり、タイムリーだったと安堵しました。スターターの酒井さんは、「専攻は社会学(sociology)なので…」と切り出されましたが、「英語を学ぶ」ではなく、「英語で学ぶ」という姿勢が私にはただただクールに感じられました。さらに、そんな彼女の学習意欲を刺激するばかりか、日々向上させている母校の学習環境はうらやましいばかりでした。欧米諸国(英語が母国語)出身の職員や学生ばかりではなく、東南アジアをはじめとする世界各国出身の職員や学生(英語が第二外国語)にも恵まれ、多種多様な発音、文化、機会などを経て、身につけていく英語は、グローバル社会の最先端を行くといっても過言ではないでしょう。校内を英語が飛び交うのはもちろん、豊かな表情や身振り、手振りも交えたダイナミックなコミュニケーションが日常化していれば、英語のスキルは加速度的に伸びていくと思います。さらに、トピックをもとに、自由闊達なインタラクションで進む授業、ネイティブ・スピーカーとの自由会話を「予約(reservation)」で心行くまで楽しめる制度など、「鬼に金棒」ともいえる学習環境には、大学側の並々ならぬ熱意を感じます。一方、それに感謝し、英語学習に邁進するとともに、愛校精神あふれる酒井さんも素敵です。内田さんは中学から大学まで、文法と読み取りをベースとした英語教育に浸かった後、就職によって、「企業研修」の一環として、新たなる英語学習にチャレンジせざるを得なかった体験を二つ話されました。一つは「英語能力」の目安として、受験が義務化されていたTOEIC。「海外展開」が前提の企業においては、英語能力もまた前提となり、その良否が職場における諸々を決めていくことを痛感しました。さらに、アメリカ勤務を果たされた内田さんが、現地における公私両面で磨きをかけられた英語は、後々の英語による交渉やプレゼンテーションの礎になったとのことで、語学における「継続は力なり」を見事に体現されていました。今は「英語学習」で育くまれた「語学への好奇心」を「日本語教育」に転化すべく、その準備に向けて、広く深い学びを進めてみえます。英語はもちろん、ご自身の主催する英語サークルでの見事なファシリテーターぶりからしても、新たな舞台において、日本と外国人を結ぶ懸け橋になってご活躍されることに期待大です。長瀬さんは、就職により、目下再勉強に励んでみえる「スペイン語」について話されました。かつて仕事で使いこなしていたスペイン語ですが、時を経た今は、その再習得に少なからずご苦労をされているようです。「継続は力なり」の一方、「断続は無力なり」にも陥りがちな語学学習の厳しさをそこに垣間見た気がしました。「文法書」を片手に、文明の利器「インターネット」を頼りに、日々試行錯誤しながら、スペイン語に悪戦苦闘されている長瀬さんのさらなるご健闘を祈るばかりです。徳丸さんは、中学生の頃から興味を持って学んでいた英語学習が、就職後のアメリカ勤務を通じて、大きく変わったといわれました。アメリカ人スタッフとのインタラクションで、読み取り、聴き取り、何より、話すことへの自覚が強まり、それが今日へと続く英語学習、さらに、日本語ボランティアにもつながっているとのことでした。汲田さんはまず“Even with my poor English, my feelings reach you.”というファースト・メッセージを提示。ご自身が学生時代、念願のイギリス留学をされた際、20時間にも及ぶフライトで偶然ご一緒されたある乗客の方との思いもかけないやりとりを話されました。フライトアテンダントとのやりとりに苦戦していた汲田さんに助け舟を出してくれた乗客に、ご自身のノートを切り取り、「鶴」を折って返した汲田さん。その様子はもちろん、出来上った鶴に興味津々の彼女に、何か話もして差し上げたいと思った汲田さん。「願掛け」の定番ともいえる「入院者の病気や怪我の回復、平和を願って作られる千羽鶴」について話したところ、女性の目から突然の涙が。彼女は自身が小児科の看護師で、今担当している患者さんが癌で苛酷な「終末医療」を受けていることを汲田さんに吐露しました。それを聞かれた汲田さんの心境はいかばかりだったでしょう。日本の文化の一つである「折紙」、さらにそこに日本人的な精神を宿した「千羽鶴」が、これ以上ないタイミングで出会った瞬間。「英語」を通じ生まれた奇縁でした。みなさんのお話をまとめた今、「初めての英語の先生」という私のトピックは少なからず気恥ずかしいのですが、それは私の気のせいでしょうか…今回はここまでとします。