Chatty English Circle

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2月11日活動報告

【2月11日(日)CEC活動報告】

<参  加  者>3名(男性2名 女性1名)内田さん・小枝さん・小野

<活動時間>10:00~11:30

<活動形態>Zoomミィーティング

 オープニングは小枝さんの「宇宙航空研究開発機構JAXA)」の小型無人探査機「SLIM(スリム)」の日本初「月面着陸」の話題。誤差100メートル以内のピンポイント着陸の成功の裏では、電機大手から玩具メーカーに至るまで日本企業が結集。国内では今後、ロケットや探査機の打ち上げが続々と予定されており、それらに伴う雇用創出やロボット開発など、宇宙ビジネス飛躍へ期待が高まっている現状を聞きながら、個々の幼少時の「月面着陸」についての思い出等を交流しました。内田さんは「日本語教師」としての「模擬授業」で最近、「一つの説明に一つの解答」という傾向が強い外国人学習者と、「一つの説明からその周辺のことも考える」傾向がある日本人学習者とのちがいを痛感されていました。彼が担当されている外国人学習者の現状を十分把握しないままに、早計なことはいえませんが、そこには以前「日本人に特徴的なメンタリティ」として話題に上った「以心伝心」「腹芸」に相通じるものがあるのではないでしょうか。「外国語学習と国民性の相関関係」という視点は、今後のCECのトピックにもつながりそうですね。内田さんの話題はさらに「実践的コミュニケーション能力育成のための外国語教育」へと広がり、小枝さんから「高校時代に学習した文法事項の中には、使うことをためらうものもある。たとえば、三つの使役動詞(make, let, get)をより適切に使おうと思うと、二の足を踏んでしまう」という意見があり、一生懸命に覚えた文法事項がかえって、実践的コミュニケーションを思い止まらせてしまう例は枚挙に暇がないという話で盛り上がりました。内田さんは「教師のより少ない説明で、生徒のより多い表現(the  less explanations, the more expressions)」を標榜され、文法事項がよりシンプルになるように腐心されてみえますが、そのためには学習者にはいわゆる「一を聞いて、十を知る」ような資質を期待したいところで、その点ではアプローチすべき課題は少なくないと感じました。いずれにせよ、内田さんの「模擬授業シリーズ(?)」は毎回外国語学習に関するさまざまな問題提起につながることばかりなので、今後さらに期待させていただきたいです。小休止後、今回のトピック「友だち(Friend)」のイメージから交流。小枝さん、内田さんともにポジティブな単語や表現が続出。とりわけ、小枝さんの「人生を彩る(color my life)」ために不可欠な友だちの存在感は印象深かったです。一方、私は「朱に交われば赤くなる」がごとく、自身の中学時代が友だちによって少なからず影響されたので、そのネガティブな一面にふれました。自身の体験を含め、学校現場においても、「思春期」における友だちの存在は大きく、それは中学時代はもちろん、後々に大きな影響を及ぼします。十代の“若気の至り”は「自己責任」だけでは片付けられない側面が多く、とてもデリケートな問題だと思います。「友だちとの最も印象深いエピソード」では、小枝さんは大学時代以来の親友との「東京旅行」について話されました。共に義父母の下での長年にわたる家庭生活にあり、わかり合えることが多く、それが付き合いの一つの要になっているとのことでした。内田さんも「学生時代の友人との10日間旅行」を通じ、今も交流が続く貴重な縁を育まれた様子を話されました。私は小学生時代、近隣家庭で行っていた「自宅誕生会」の思い出を紹介させていただきました。その最大の特徴は、各家庭でふるまわれた「おふくろの味」。わが家では「茶碗蒸し」「ちらし寿司」が定番で、友人に評判だったその味は私の自慢でした。そこで交わされた「誕生日プレゼント」はささやかなお菓子か、文房具。誕生日ケーキもない、ただのおしゃべり会でしたが、友人が一堂に会し、食事を囲む楽しさは今も鮮明に覚えています。毎回“オチ”は、誕生日プレゼントを手にした母の一言。「みんな、勉強してほしいんだって」。「友達から学んだ教訓」では、小枝さんから「明朗で学力優秀だった友人の教訓」からスタート。その友人は唯一の弱点だった「運動」で、校内マラソン大会に向け、一人コツコツと自主練習。大会では堂々の3位入賞を果たし、小枝さんたちを大いに驚かせたそうです。日頃からその言動で周囲をポジティブにされていた友人ですが、この快挙に「努力は報われる(Great efforts pay.)」を痛感された小枝さん。一方、後年教師をされていた友人が病を得て、55歳で急逝されたことを知り、人生の不条理も感じざるを得なかったそうです。私は中学時代、温厚で誰からも慕われる柔道部主将だった友人が、夏休み以降急に学校に来なくなり心配していたところ、彼が白血病だと知ったときの衝撃について話させていただきました。PTAが校内外に向け、献血の呼びかけをして、多くの血液が集まったものの、彼はまもなく亡くなり、私は人の命の儚さに言葉がありませんでした。とともに、当時自由気ままに振る舞っていた私は「こんなことでいいか?」と自問自答するきっかけをいただきました。それほど親しかったわけではないのですが、彼は私に人生の教訓を授けてくれた、かけがえない友人の一人だと思っています。「友だちに関する箴言」では、小枝さんから「真の友人は財産(A true friend is the best possession)」が出され、「今は新たな友を作るよりも、ささやかな毎日を楽しく語り合える旧知の友人を大切にしたい」という話も。一方、内田さんから「真の友(true friend)」のご自身の定義は明確ではないが、家族とは異なる存在として、「とにかくふれあえる(just keep in touch)」ことが大切だというご指摘がありました。いずれにせよ、話し合いが深まるにつれて、私たちの世代における「友だち」は、「互いの何かを学び合う存在」から「今日まで自分が培ってきた価値観を共有し合う存在」に、友だち関係も「広げる」から「深める」になりつつあると感じました。今風にいってしまえば、友だちも「断捨離」の時代に入りつつあるのかもしれませんね。