Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

12月9日活動報告

【12月9日(土)CEC活動報告】

<参 加 者>4名(男性2名 女性2名)小枝さん・内田さん・長瀬さん・小野

<活動時間>14:00~15:30

<活動形態>Zoomミィーティング 

 師走の近況報告は、内田さんの「日本語教師」としての模擬授業からスタート。①より多く生徒の発話を促す ②日本人が日本語を習得していく過程を踏まえ、できるだけ文法に頼らない の2点を実践するために、入念に準備をされている様子をうかがいました。一方、小枝さんは自身が高校生に英語を教えてみえた頃、より確かな文法の定着に向け、ご苦労された体験を「前置詞」の指導を例に話されました。学校現場での英語教育では、「言語習得(skill-getting)」から「言語使用(skill-using)」へ移行して久しく、それなりのノウハウもストックされてきましたが、その違いは学校間はもちろん、教員間で大きく、言うは易し、行うは難しという状況が続いています。「習うより慣れろ(Practice makes perfect.)は語学学習の真髄だとは思いますが、慣れる前に飽きたり、挫折しては元も子もありません。生徒たちが、語学学習を(興味関心を持って)継続できる「学習習慣」をどのように形成していくか。まずは、より効果的、より効率的な「学習教材」を提供し、「完璧に習い、完璧に慣れる(Perfect practice makes perfect.)」ような指導ができるか。それが、語学教師の難しさであり、醍醐味だと私は思います。今後も折々に、内田さんに授業報告をいただき、「語学(学習)」についての四方山話が交流できたらいいですね。トピックに入り、まず「習慣(habit)」のイメージを交流すると、内田さんから「ルーチン(routine)」、小枝さんから「健康志向(health-consciousness)」、長瀬さんから「仮眠をとる(taking a nap)」が。いずれも即座にメンバー全員の賛同を得られるものばかりでしたが、還暦過ぎた私にはやはり、小枝さんのいわれた「健康志向」を抜きにした習慣は考えられないばかりか、今後の自身の人生の質を保つために、今後さらに考えていかなければと再認識しました。小枝さんはさらに「テレビショッピング」にはまると、“衝動買い”の誘惑にかられることがあり、それも習慣の一つかもしれないと続けられました。実は、「クレジットカード」を持たない「現金主義」、「ネットショッピング」の経験のない「店舗購入主義」というシーラカンス級の経済観念を持つ私でさえ、「テレビショッピング」のセンセーショナルな放送が流れてくると、耳目をそばだてていることがあります。とくに、トレーニング機器のそれには目がなく、これまでに「ビリーズブートキャンプ」「ロングブレス」などは別ルートで商品を購入。最近では、草笛光子さんの「ナイスデイ(Nice Day)」のCMでなぜかテンションが上がります。一方、長瀬さんのいわれた「仮眠」の効用は今では多くの人の知るところですが、私自身は職員室でときおり仮眠をとり、英気を養ったものです。職場は変われど、それを「仕事のため」と自身に言い聞かせ、周囲もそれを認知してくれていました。「信ずるものは救われる」とばかりに、それを頑なに信じ、何ら悪びれることなく、それを実践していた私ですが、本来は長瀬さんがいわれた通り、仮眠が「良い習慣か、悪い習慣化」は、TPOによると実感し、かなり遅まきながらはっとしました。「仮眠」に限らず、習慣の良し悪しは一概にいえるものではなく、年齢も含めて、個々の置かれたTPOによっても、大きく変わり得るものだという意見には得心しました。「習慣は人格を形成するか」を話し合うと、長瀬さんから「マザー・テレサ」の箴言が。「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか人格になるから。人格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」。人間の人間たる所以を簡潔に、力強く言い切った、この歯切れのよい箴言。今後の人生の道標にしたいものです。小枝さんは「良き習慣は日々の努力の積み重ね」という立場で、「習慣こそ、目標や目的、夢などを実現するためのパスポート」であり、逆に「良き習慣のないところには、大きな充実感や達成感もない」とまとめられました。「努力と習慣は表裏一体」は私たちの多くの共通認識ともいえますが、そのどちらも「本物」にしていくためには「継続」こそが不可欠だといわれた内田さん。「継続は力なり=継続は習慣なり」。それを強固な意志でどこまで身につけていけるかが、マザー・テレサ箴言にある「運命の主体者」になれるかの分岐点になりそうです。さらに、「習慣を含む諺」として、「塵も積もれば、山となる(Many a little makes a mickle.)」「鉄は熱いうちに打て(Strike the iron while it’s hot.)」が出ましたが、この二つは同時に「躾(discipline)」の要諦であり、「習慣=躾」という観点で、話し合いは進行。「親の躾で最も覚えていること」は、小枝さんは戦中戦後のご苦労をされたご両親の口癖ともいえる「努力(effort)」、長瀬さんと私は奇しくもまったく同じ「挨拶(greeting)」。そのいずれも、個々の「習慣」にできたことに対し、親への恩義を感じずにおられませんでした。しかし昨今、親の落ち度は言うに及ばず、ネグレクト、虐待など目を覆いたくなるような悲惨な状況が至るところで見聞される一方、声を上げられない子どもたちが巷にあふれています。躾がされず、習慣もなく、何より、親の愛を受けられないばかりか、ときに、親の憎悪を一身に浴びる。そんな子どもたちが救われるように、まずは親たる者、「三つ子の魂 百まで(A leopard cannot change its spots.)」の重みを一時も忘れてはならないと心底思います。最後に私から、すべての動物が持つ個々の「習性」から一歩を踏み出し、「習慣(できて当たり前)」から豊かな「資質」を磨き上げる人間のすばらしさ。一方、「悪癖(できなくて当たり前)」を高じさせ、「依存」から「病気」にもなりうる人間の愚かさを紹介させていただき、今回も和やかで実りある例会を閉じさせていただきました。