Chatty English Circle

"Chatty English Circle" の活動予定&活動報告を紹介しています。

1月28日活動報告

【1月28日(日)CEC活動報告】

<参  加  者>4名(男性2名 女性2名)小枝さん・酒井さん・内田さん・小野

<活動時間>10:00~11:30

<活動形態>Zoomミィーティング  

 令和6年2回目のCECは、かねてからの私の希望で、日曜朝スタート。土曜から引っ越した(?)初日は、小休止を入れる時間に少なからず違和感があり、図らずも長年しみ込んだ習慣の重さを実感することに。それでも、例会そのものはいつものように生き生きと意見が行き交い、充実した90分間になりました。近況報告は内田さんの「日本語学校における模擬授業報告」から。4名の外国人学習者を前に、これまでの成果を発揮すべく、入念な準備で臨んだものの、計画と実践とのちがいには少なからず戸惑いもあったとのこと。「教える側は言葉少なく、簡単なほどよい(The lesser words, the simpler ways, the better.)」と心得ながら、なかなか思うにまかせない指導の難しさを実感されたようでした。年が明けて、卒業がいよいよ現実味を帯びてきた酒井さんは多忙ながら、精力的な日々を過ごしてみえました。ご自身が主催されているサークルの年度をしめくくるイベントへ向けた準備から、学生でフリーカメラマンをしているお友だちとのジョイントによる「写真教室」で、校内の他学部の学生も招待して、写真の専門知識を英語で紹介するイベント共催まで。英語を思う存分に駆使して、活躍の舞台を広げてみえる酒井さんのあふれるエネルギーと、何より若さは、還暦過ぎのシニアには羨望の的です。今後もさらなる元気をいただけるお話をよろしくお願いします。小枝さんは「冬場のバラの手入れ」について話されました。酷暑、暖秋のために、春の開花の遅れが懸念されたバラですが、厳冬を迎えたことで、とりあえず一安心。「冬眠(winter nap)」によって、成長が促進される期待がふくらみ、その手入れにも力が入るとのことでした。小休止後は「家族のイメージ」からスタート。内田さんは、一緒にいる時間の長さというより、「とにかくふれあうこと(just keep in touch)」と返答。とにかく朝食と夕食を一緒に摂る。そんな何気ない習慣こそ、家族をより家族にしていく。さらに、家族の核となる母親の存在(奥様への労い)についても話されました。酒井さんは「安全で(safe)快適で(comfortable)温かい(warm)」と即答され、家族にはポジティブなイメージしかないともいわれました。正月に「家族スキー旅行」に行かれるほど和やかな酒井ファミリーの雰囲気そのままのお答えに、私たちも思わず表情が緩みました。一方、小枝さんから「家族は最小の社会的グループ(the minimum social group)」というお話があり、私はそれを受け、「家族といえば、子ども(のしつけ)」と一言。もちろん、お子さまに恵まれないご家族や、いわゆる「収入2倍、子どもなし(Double Income No Kids)」、さらに「同性カップル」など、家族の多様性を認めた上で、しかし、私は家族にはやはり、立派な社会人への入口としての「しつけ」を期待したいのです。家族の多様性については、最新の学校教育を受けてみえる酒井さんからは寛大なご意見をうかがい、世間の流れを痛感するとともに、過日に教え子がパートナーとともにパリ在住していた様子を思い出し、自分が時代に取り残されているような感じもしました。「家族ドラマ」では、内田さん(Full House)、酒井さん(Modern Families)と、それぞれに、英語学習とアメリカ文化等をシンクロさせて学ばれており、さすがだと思いました。ドラマでは典型的なアメリカ家族が描かれ、「アメリカ的家族愛」がやや誇張されているきらいがあるそうですが、日本の家族とも相通じる問題をいくつも抱え、それらをクリアしながら、絆を深めていく家族の姿には共感するところが多々あったとのことでした。さらに、小枝さんは「一つ屋根の下(フジテレビ系)」、私は「サザエさん(フジテレビ系)」を紹介。前者は「兄弟と妹」による葛藤と家族愛に、後者は「伝統的な日本の家族への郷愁」に心動かされます。幼少時に大家族で育った私などは、家族はそういうものという意識がこの歳になっても色濃く残り、「ホームドラマ」への郷愁も人一倍強いと思います。「家族のエピソード」では、今までのCEC以上に、個々のプライベートの一端を聞く機会を得て、お互いへの親近感が深まりました。そんな中、メンバー全員の耳目を集めたのは酒井さんのエピソード。小学生の彼女の健気な思いに応え、彼女の気持ちを何よりも大切にされたご両親。学校や社会が目を逸らした事実を真正面から見据えたばかりか、そこに慈愛に満ちた温かい手を差し伸べられ、長き年月にわたり、新たな家族に同じ愛情を注ぎ続ける。思いも寄らないお話に接し、私は言葉を失う一方、これぞ、マザー・テレサの名言「強い愛は分け隔てせず、ただ与えることです(Intense love does not measure, it just gives.)」そのものだと得心しました。酒井さんはそんなご両親の言動を通じ、身の回りの人たちへの「感謝の念」を学んだといわれましたが、それは私自身が学んだり、教えたりしてきた感謝の念と比べ、どうなんだろうと思うと、自分が少し小さく感じられました。「家族の意味を漢字一文字で」で出たのは、内田さん(信)、酒井さん(愛)、小枝さん(礎)、小野(真)。酒井さんはもちろん、他のメンバーもそれぞれ発表された「家族エピソード」からイメージされる漢字が並び、改めてみなさんの人間性の一端にふれるとともに、家族が自分を映し出し、自分が家族を映す出す鏡になっているのだろうと思わずにおられませんでした。そんな中でも、酒井さんの家族エピソードと選ばれた漢字ほどすんなりと私の心に落ちるものはなく、折々に「家族の多様性」を口にしてきた私ですが、今回「家族の深さ」を痛感するとともに、「家族って、何?」と改めて問題への入口に立った思いです。家族は世につれ、世は家族につれ。人間にとって、切っても切れないのが家族。今後も折々に、家族(周辺)のトピックを取り上げながら、人間や社会の核心に少しずつでも近づけたらと思います。